小原綾斗×AAAMYYY(Tempalay)ライブ@下北沢 – Gibson Acoustic Weekend vol.3

イベント概要

有名ギターメーカーのGibsonによる、アーティスト4組による アコースティック・ライブイベント。
入れ替え制で、事前抽選で当選した人だけが入場できる無料イベントだった。会場は下北沢のADRIFT。商業施設リロードの先、マスタードホテルに隣接したイベント会場。
応募した小原綾斗×AAAMYYY(Tempalay)はこの日の最後の出演で、20:00と比較的遅い開演だった。

入場〜ロビーの様子

入場すると、ロビー入口付近にGibsonのアコースティックギターが並んでいる。
なるほど、ギターの展示を兼ねたイベントということですね。
受付の際にはギブソンのアコースティックギターパンフレットをもらった。


ドリンクチケットを購入し会場へ。会場の手前にもギターが所狭しと並ぶ。
おー、これがハミングバードか!間近に見るのは初めてかも。QRコードでギターの詳細が見れるようになっていた。
スタッフさんが「ぜひ写真を撮ってください」ということだったので撮らせてもらった。

一般的なライブ会場同様開演前にはSEが流れている。ヴェルヴェッツとか。
この日は撮影も入っていて、動画・スチールと複数のカメラマンさんが。
こういう多分無料イベント初めてなので(野外イベントはあるけど)少し緊張。
自分は指定席だったけど、立ち見の人も結構いた。200人程度のキャパなのかな?

注意事項のアナウンスがあり、いよいよ小原・AAAMYYY(すぐ打ち間違えそう)が登場。

ライブの内容

<以下この日の流れを思い出しながら…うろ覚えなのでMCのタイミングなど間違ってたらすいません>


小原はストライプのシャツにニューヨークヤンキースのキャップ、AAAMYYYは水色のニットにベージュのパンツと、二人とも比較的ラフな格好。上手にAAAMYYY、下手に小原が座る。

着席・かつ普段と異なるライブ形態で客席から緊張感を感じたのか、「厳かっすねー。見方間違ってますよ?」と小原。
AAAMYYYも初めから「一曲目なんだっけ?」と確認したり、演奏中もやや緊張した様子だった。

最初に演奏されたのは『深海より』。個人的によく聴いていたアルバムからで嬉しい。

小原は演奏後のMCで、「今日は(いつもバンドで一緒の)AAAMYYYがいて心強いわ〜」と漏らしていた。AAAMYYYがしばらく休業していた際と比べて、というのもあったのかな?

途中「無料ライブなので特にリハとかしてないんですけど」とおどけた小原。実際入れ替え制のイベントだったこともあってかあまりリハはされていないようで、実際途中間違えて演奏を止めたりAAAMYYYと確認しあったりする場面もいくつか見られた。間違えてもスルーせず積極的に言っていくところはさすが笑

『Q』という曲をやります、と紹介あって演奏へ。
AAAMYYYのかすれてささやくようなコーラスは、このくらいの小さ目のハコによく合う。

「ここらでAAAMYYYの歌を」と始まった『Room California』。AAAMYYYがメインボーカルを務めるこの曲では、「この曲は友達の結婚式のための曲」「結婚式ではAAAMYYY一人に歌わせた」といったエピソードも。演奏の途中でMC挟むスタイル面白い笑

『美しい』『愛憎しい』と静かめの曲が続き、段々といい雰囲気に。

『あびばのんのん』の演奏後には、小原が「アコースティックでやってて気づいたんですけど、AAAMYYYこの曲のコーラスそんな風に歌ってたんや!」とそれぞれ別の歌詞(?)で歌っていたことに気づく場面も。
「この後のツアー内容変わってくる」と笑わせてました。

後半のMCでは「実はとっくに予約していた」という追加公演の案内も。
この日はギブソンのスポンサーイベントだったのだが、小原はその趣旨がよくわかっていない様子。「今日はギブソンの新しいなんか…わからないものはわからない!」とはっきり言っていて面白かった。ただ途中ドリンクやクッキーの購入も勧めたり、主催者のためを思った発言はところどころ散りばめられてました。


1時間ほどの短いライブで、「最後の曲」と演奏されたのは『そなちね』。大好きな曲なので嬉しい!
ギターとキーボードだけのシンプルな演奏だと、この曲のイントロは「世にも奇妙な物語」のような不穏な雰囲気も強く感じる。
「そなちね」というタイトルもしかり、いやがおうにも北野武の映画を思い出してしまうこの曲。

余談だけど、本イベントが行われているADRIFTや「マスタードホテル」、商業施設「リロード」など、次々におしゃれな施設や流行のお店ができてきているこの東北沢周辺エリア。
下北沢からここへ来る途中の脇に、こんな街の雰囲気とさっぱり合わないボクシングジムが古くからあって、そこの近くを通るたびにキッズリターンを思い出してしまう。直接関係なくても、何かを思い出すきっかけになる場所やお店はずっとそこにあって欲しいなあ、と勝手に思う…

閑話休題。
映画のイメージも混ぜながら聴いていたけど、夏の終わりにぴったりな「そなちね」。夏の終わりというにはやや遅い時期だけど、ちょうど季節の変り目と感じていたこの頃の気候にマッチした楽曲で、非常に気持ちよく体験できたイベントだった。
演奏後には小原がギターをジャカジャカと鳴らし、「ええ音!」とアピールするタイミングも。
あらためて美しいギターを眺めながら、会場を跡にした。
(高価でなかなか買えませんが…)

素敵な場所で素晴らしいイベントを(しかも無料で!!)企画してくれたギブソンさん、ありがとうございました。
(P.S.…余談ですが、ドリンク代の決済は現金以外でもできるようだとありがたかったです。当日財布忘れたからめちゃめちゃ焦った…。)

セットリスト

10/11 Gibson Acoustic Weekend vol.03 小原綾斗+AAAMYYY ADRIFT

  1. 深海より
  2. Q
  3. Room California
  4. 美しい
  5. 愛憎しい
  6. あびばのんのん
  7. そなちね

関連商品


『そなちね』収録のアルバム。適度なカオスと美意識が詰まる。
YOSHIROTTENによるアートワークも見もの。


北野武監督作。常に死を意識しながら、帰る場所へ多面的に向き合った意欲作。
砂浜で銃を向けるシーンの緊張感は絶妙という他ない。

おすすめ記事